ハワイ大学海洋生物学研究所に留学中の学生から滞在中の様子が届きました!
水産科学院の学生2名がRemote Sensing Applications in Marine Scienceを受講しています。
人工衛星から見た海に、実際に入ってみたら(9/30更新)
水産科学院修士1年 橘祐樹
ハワイでは、人工衛星から海を観測するリモートセンシングを学んでいます。衛星画像をじっくり見るのはほぼ初めてで、広い海やサンゴ礁を一度に見渡せることに、「こんなところまで分かるんだ」と驚きました。でも、この授業が面白いのは、画面の中だけで終わらないことです。数日後には実際に海へ入り、決められた範囲にサンゴや藻がどれくらいあるのかを、自分たちの目で確かめました。
現場観測は想像以上に大変でした。1時間以上泳ぎ続け、風が強い日は波も高く、水も冷たい。体は揺れるし、サンゴを傷つけないようにも気をつけなければなりません。途中でクラゲのようなものに刺され、かなり痛い思いもしました。それでも、自分の目で観察し、その場で記録していくのが新鮮で、しんどさより「もっと見てみたい」が勝ちました。
画面の上では、一枚の画像として広く見渡せる海も、現場では波に揺られながらサンゴや藻を一つずつ見分け、記録していかなければなりません。同じ海でも、観測方法が違えば、見える範囲や細かさが全く違うことを実感しました。
衛星で上から広く捉え、現場で細かく確かめる。どちらか一方ではなく、両方の情報を重ねることで、海の姿が少しずつ見えてくる。その考え方が、とても面白く感じました。
授業では、クジラやサンゴ、プランクトンなど、僕とは違う対象を研究している学生の話も聞きました。同じ海を見ていても、何に目を向けるかで、海の見え方まで変わる。「まだ自分には見えていない海がある」と気づくたびにもっと知りたくなりました。
宇宙から見ることで見える海がある。
実際に入ってみなければ見えない海もある。
そして、違う問いを持つ人だからこそ見える海もある。
今回の授業で、海を見る視点だけでなく、物事を見るときの視点も増えた気がします。

フィールドワーク中に遭遇したウミガメ。全長2mほどの大きいウミガメだった。
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ハワイで始まった新しい学び(9/16更新)
水産科学院修士1年 森本朱香
私は、大学院で海洋環境、特に赤潮について研究しています。現在、ハワイ大学のハワイ海洋生物学研究所でMarine Remote Sensing Applications(MBIO 630)を受講し、海洋分野におけるリモートセンシングやGISについて学んでいます。
第1週は、衛星リモートセンシングの基礎やArcGISを用いた解析、ディスカッション、Kāneʻohe Bayでのフィールドワークなど、盛りだくさんの内容でした。特に、普段の研究でもマルチスペクトル画像を扱っているため、水や藻類、サンゴの分光特性についての授業は、自分の研究と結びつけながら学ぶことができました。
一方、専門的な内容を英語で理解しながら演習を進めることには苦戦しました。そこで、授業前に資料や論文を読み、分からない単語を調べてから参加するようにしています。その結果、ディスカッションでは、自分の研究にリモートセンシングをどのように活用したいかを英語で話すこともできました。
まだ分からないことも多いですが、少しずつ授業への参加の仕方をつかめていると感じています。これからも予習や質問を大切にし、ハワイでしか得られない知識や経験をできるだけ多く吸収したいです。

ハワイ海洋生物研究所が位置するMoku o Loʻe(Coconut Island)から見えるKāneʻohe Bayの海
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ワイキキの「見える波」と、自分が研究する「見えない波」(9/14 更新)
水産科学院修士1年 橘祐樹
現在、私はハワイ大学のHIMB(ハワイ大学海洋生物学研究所)に滞在し、衛星画像やドローンなどのリモートセンシング技術を使って、海洋環境やサンゴ礁、生物の分布・変化を観測・解析する方法について学んでいます。
私は海洋物理学を専攻していて、海の「波」を研究しています。ただ、普段研究しているのは、海岸から波とは全く違います。海岸や大陸棚に沿って数日ほどかけて伝わる、海面を眺めていても直接は見えない大きな波です。
先日、ワイキキビーチでサーフィンをする人たちを眺めていました。波が来るとサーファーたちが一斉に動き出し、その波に乗って岸へ進んでいく。そんな光景を見ているうちに、気づけば私は波のことばかり考えていました。
目の前では、目に見える波にたくさんの人が乗り、楽しんでいる。一方で、その同じ海には、人には見えなくても確かに存在し、海の状態を変えているような大きな波もある。同じ「波」という言葉で呼ばれているのに、時間も空間も全く違う現象が一つの海の中に存在していることが、改めて面白く感じました。
そして、自分がそんな海の一部を研究していることが嬉しくなりました。研究室にいると、海を数字やグラフとして見る時間が多くなります。でもワイキキで本物の海を眺めていると、私が毎日解析しているデータも、この目の前に広がる海で実際に起きている現象なんだと改めて実感して、研究がデータの中だけのものではなく、目の前の世界とつながった感覚がありました。私は、ただ海が好きなだけではなく、「この海の中では何が起きているんだろう」と考えることも好きなんだと思います。見えている景色の奥に、まだ自分の知らない世界がある。それを少しずつ理解できることが、研究の面白さなのかもしれません。
ワイキキの波を見て、もっと海を知りたい。そして、目には見えない海の面白さまで人に伝えられるようになりたいと、改めて思いました。

ワイキキビーチの波
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🌴9/9更新
ハワイ大学で実施される初の交換留学プログラムRemote Sensing Applications in Marine Scienceへの参加のため、北海道大学大学院水産科学院の森本朱香さんと橘 祐樹さんが、5週間の滞在を予定してハワイを訪れました。
Hawaiʻi Institute of Marine Biology(HIMB)でのプログラム開始に先立ち、University of Hawaiʻi at Mānoaを訪問し、ハワイ大学Uehiro Center for the Advancement of Oceanography (UC・AO)の教員らとオリエンテーションを行いました。
オリエンテーションでは、これから始まるハワイでの生活やプログラムについて説明を受けるとともに、教員との交流を深めました。その後、昼食を囲みながら交流の時間を過ごし、大学構内を案内していただきました。
オリエンテーション終了後は、5週間にわたるプログラムに参加するため、HIMBが位置するKāneʻoheへと移動しました。

ハワイ派遣学生・引率教員(孫)とUCAO教員との集合写真
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